第9章 赤い夫とキセキとの騒がしい夕食
「美桜っち!遅いっスよ!!」
「美桜さん。乾杯の音頭お願いします」
『え?私??』
全員が私を見る。ビール片手に。
『ゴホン。えーと。今日は皆とバスケできて楽しかったです。それに皆がいきいきしてて、見てても楽しかった。征十郎のあんな少年みたいな顔も見れて幸せでs「長え。かんぱーい!!!」』
大輝が痺れを切らしたようで、途中から入ってきた。
『え、か、かんぱーい!!!!!』
「『かんぱい!』」
「あーあ。大ちゃんが変ないいところで言ったから台無しじやん」
「ほんとなのだよ」
「そんなことより早く食べようよ〜」
「そうだな。食べようか。いただきます」
征十郎が手を合わせていった。
「『いただきまーす!!』」
「むっちゃ美味しいっス!」
「美味しいです」
『ほんま!?よかった。敦よかったね』
「うん〜」
「美桜。おかわり」
『大輝早くない!?』
「もっとよく噛んで食べるのだよ……」
真太郎が呆れたように言った。