第9章 赤い夫とキセキとの騒がしい夕食
『敦。野菜切ってくれる?』
「うん。いいよ〜」
とりあえず野菜を敦に切ってもらって、私はお肉を切る。
『炒めるから野菜入れてってー』
そして炒める。炒められたら水を入れて煮込む。煮込んでいる間にスープを作り、サラダも作る。
「美桜ちーん。もうそろそろルー入れてもいいんじゃない〜?」
『じゃあ入れるねー』
ルーを3個入れて溶かす。
『まだ足りないよな…………。いつもより倍以上だからな』
「赤ちんもたまに作ったりするの〜?」
『うん。休日とかは作ってくれるよ。味噌汁とかね』
もう少しルーを追加する。
『味見しよ』
私は少しスプーンにすくってから少し冷まして食べてみる。
『うん!美味しい!!敦。口開けて』
私は敦の口にスプーンを持っていく。
「うん。こんなもんじゃない〜?」
『じゃあよそおっか!皆ご飯好きなだけ入れてーー!!』
私はリビングに向かって叫んだ。
「「はーーい!!!」」
待ってましたというばかりの返事が返ってきた。