第9章 赤い夫とキセキとの騒がしい夕食
『じゃあご飯作ってくる』
私はエプロンを取ってキッチンに向かった。
「私も手伝おうか?」
「さ、さつき!!お前はやめとけ」
『さつき。大丈夫だよ。そこで休んでて?今日はずっと立ちっぱなしで疲れたでしょ?』
「う、うん……………」
『あとお風呂沸かしてあるから順番に入って。人多いし時間もかかるから』
「じゃあ俺から入るよ」
征十郎が立ち上がった。
「じゃあ次に俺が入るのだよ」
「次に僕が入ります」
真太郎とテツヤが言った。
『じゃあこの3人ね。残りはご飯食べてから入ってー』
「美桜っ!一緒に入ろ??」
『いいよ。じゃあそこでお喋りしようか』
「うん!!」
「美桜ちん。俺がご飯の手伝いする〜」
『え?いいよ??』
「この人数作るの大変でしょ〜?俺たまに自分で作るから大丈夫だよ〜」
『じゃあお願い。そこに征十郎のやつあるから着て。征十郎ー貸してあげていい?』
私はリビングに少し顔を出して言った。
「ああ。いいよ。サイズは大丈夫かい?」
「大丈夫〜」
『それじゃあ!やりますか!!』
私と敦の夕食作りが始まった。