第8章 赤い夫とキセキとのバスケ
そして今日皆と会う日になった。体育館で待ち合わせしてる。私はスキニーと征十郎から借りたTシャツを着ている。ダボッとしていて動きやすいのだ。征十郎はTシャツにトレーニングズボンを履いている。
「ほんとに俺らと混ざってバスケをする気かい?」
『うん。体も動かしたいし皆とやりたいし』
「俺と一緒のチームになってもらうからな」
『そうだと思った。いいよ。1番は誰かなー。さつきと大輝かな』
「そうだろうな。桃井が美桜と会いたいから早く来ると思うよ」
『そうかな………。あ!来た!』
予想は当たりでさつきと大輝が来た。
「美桜ーーーーー!!会いたかったよーー!!!」
『さつき!!私も会いたかったよ。元気だった?』
「うん!!大ちゃんが起きるの遅くてねー。来るのが遅くなっちゃった」
「俺のせいかよ…………。お前ら久しぶりだな」
「そうだね。久しぶり」
「なに?美桜もバスケするのかよ。足手まといになんなよ」
『一緒にする。あ、でも途中からだけど。初めからしてたら私の体力が持たない。あと、今しばきたい気持ちでいっぱいだけど足手まといになるかもだからしばかない』
「まあせいぜい頑張んな」
大輝は私の頭にぽんと手を置いた。
「次誰か来たぞ」
征十郎は入り口のところを見て言った。