第8章 赤い夫とキセキとのバスケ
「黄瀬か。久しぶりだな。どうした?」
〈赤司っちお久しぶりっス!いきなりでごめんなんスけど…………。また今度中学の皆でバスケしないっスか?〉
「バスケ?別にいいが…………。あ、ちょっと待ってくれ」
「美桜」
『ん?』
私は急いで飲み込んで返事をした。
「黄瀬がみんなでバスケしようと言ってるんだが…………」
『いいよ。いってらっしゃい。というか聞こえてた』
たまたま周りにも聞こえる機能になっていたから話は全て聞こえていた。
「わかった。じゃあ行くよ」
〈あと美桜っちいるっスか?変わってほしいっス〉
『え。私?征十郎貸して』
「ああ」
『もしもし?涼太?』
〈美桜っちー!!お久しぶりっス!!!!〉
『久しぶり。元気にしてた?』
〈元気っスよ!美桜っちも一緒にバスケしようっス!〉
『え!いいの?やりたい!』
〈もちろんいいっスよ!俺も久しぶりに会いたいっスからね!〉
『私もみんなに会いたい!』
〈じゃあ決まりっスね!また日にちとかは後で言うっス!〉
『うん。ありがと。じゃあね』
私は電話を切った。