第6章 赤い夫とのデート
「あの!!お一人ですか?これから私たちもお茶しませんかっ??」
何やらハイテンションな女の子たちが逆ナンしてる…………と少し警戒しながらトイレから出ると声の出どころはまさかの自分の夫の周りからだった。
「妻を待っている。邪魔だ」
征十郎は低い声で周りの女の子たちに言った。
「は、はい……………。すいません……………………」
女の子たちは走り逃げて行った。征十郎はため息をついてから私に気づき微笑んだ。
「遅かったね。混んでた?」
『うん。待たせてごめん。混んでた』
「さっきの見てたかい?」
『うん…………。あーゆー子たち苦手やから少し警戒しながら出たんやけど……。まさか征十郎に逆ナンしてるとは思わんかった……………。』
「美桜。関西弁になってる。嫌だった?」
美桜は精神的に安定してない時も関西弁になる。