第6章 赤い夫とのデート
デート当日の朝。いつものようにご飯を食べて洗濯物を干した。服はさすがにデートなのでおしゃれをする。といってもあまり派手なものは好まないのでシンプルだが。
「用意はできたかい?」
『うん』
「じゃあ行こうか」
私たちは車に乗り込み、大型ショッピングセンターへと向かった。私は暇なのでいつもつけないラジオをつけた。ラジオからは最近流行りの音楽が流れる。私はTVで聴いたことがある曲が流れたので鼻歌を歌った。
「聴いたことがある曲なのか?」
『うん。TVでね。最近人気らしい』
「美桜はよくTVをみるからね」
『おもしろいからなー』
「美桜がTVを見てると俺が暇だ」
『じゃあTV見ようよ』
「じゃあそうしようかな。あ、美桜ガム出して」
『ん。何味がいい?』
そんな会話をしながら道中を楽しんだ。