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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第2章 赤い夫との朝



ただ触れるだけのキスをして離れた。私は少し赤い顔になり目の前にいる夫の顔を見た。口に少し弧を描きながらもう一度「美桜。おはよう」と言った。

『………おはよ。ご飯作るから離して』

征十郎はすっと離してくれた。そして私はご飯を作ろうとベッドを降りた。

「昨日言い忘れていたが、今日朝から会議だから」

『………………………え?ほんまに?』

「ああ」

私は会議が苦手だ。あのなんとも言えない空気感が嫌だ。しかも朝からとなると嫌気が倍増する。思わず顔が苦虫を噛み潰したようになった。

「そんな顔しなくても」

『だって嫌やもん。何で昨日言わなかったの』

「すまない」

私の顔が面白かったのか笑いながら謝った。
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