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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第5章 赤い夫との風邪



『ありがと。薬って何?粉?錠剤?』

「錠剤だよ」

『良かった』

「粉は嫌いなのかい?」

『うん。苦手』

「そうか。美桜口開けて」

私は言われたとおり口を開けた。だが、薬は私の口ではなく征十郎の口へと入った。

『は?』

征十郎は私の素っ頓狂な声を無視して口に水を含み、私の顎を左手で掴むと口をつけた。

『んん………………』

私は飲むしかないので頑張って飲んだ。しかし征十郎は離してくれない。征十郎の生暖かい舌が口の中で動く。

『んっ………………んぅ…………ぁ……………』

角度を変えられながら歯をなぞられ舌を絡まされた。

やばい。征十郎に風邪うつる。

私は理性を崩れそうになるのを耐えながらそのこのだけを考えた。だが征十郎は止めてくれない。

『せ………じゅ…ろ………………』

私は征十郎の背中を力の入らない手でバシバシと叩いた。

「………………なんだ?」

征十郎は物足りなさそうに言った。
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