第23章 赤い夫とのプロポーズ?
私は歓迎されているのか騒ぎ立てられてるのか分からず、騒ぎ立てられてるんだろうと思いながら挙動不審になっていた。
そして肝心の征十郎はステージに上り微笑んで私を見ていた。
『え、せ、征十郎…………!!!』
「美桜ちゃん。ステージに登って」
『はっ……!?』
さつきは私の背中を押し、ステージへ登るための階段へ行かせた。
「頑張って!」
さつきはぐっと親指を立てて、弾けるような笑顔で言った。
「ちょっと、さつき!?」
私は後ろにいるさつきを見ながら言った。
「美桜」
すると、私の、望んでいた声がした。
「美桜、おいで」
前を向くと、征十郎が手を差し出していた。
私はゆっくりと征十郎の手に手を伸ばした。
そして征十郎は私の手を引いて階段に登るのを促した。
私はそれに合わせて階段を登る。
『征十郎、これ、何?』
「美桜すまないね。今から説明するよ」
私は不安でいっぱいだったが、征十郎はどこか嬉しそうだった。