第5章 赤い夫との風邪
「すいません。予約した赤司です。妻が寝てしまって………どこかベッドはありますか?」
俺は美桜をずっと抱いているわけにはいかないので、ナースに聞いた。
「わかりました。では待合室の隣にありますので使ってください」
「ありがとうございます」
俺は待合室へと行った。しばらくすると医者が待合室まで来てくれた。医者に寄ると疲れと冷えで熱が一気に出たらしい。俺は薬をもらって家へ帰った。
〜美桜目線〜
『征十郎………?あれ?征十郎??』
私はだるい体を起こして周りを見た。私たちがいつも寝ているベッドだ。私はなんとか立ってリビングへと行った。
「美桜??起きて大丈夫かい?」
『体はだるし頭も痛いけど大丈夫。ぎりぎり歩けてる』
征十郎は私のところまで来て肩を貸してくれた。