第23章 赤い夫とのプロポーズ?
私は征十郎が差し出した手をそっと握り返し家を出た。
私たちが集まる場所は私の家から車で1時間ぐらいの場所だった。
「緊張してる?」
征十郎は運転をしながら私に問いかけた。
『……しない方がおかしい。征十郎は?わくわくしてる?』
「そんな固くならなくていいよ。皆よくしてくれるからね。そうだな、楽しみだよ」
征十郎の口は少し弧を描いていた。
『楽しみなんは表情からしてわかるよ……。あぁぁぁぁ。もう気持ち悪い』
私は助手席で緊張からか吐きそうになっていた。
「ただ紹介するだけだよ」
『わかってる!わかってるけど……。変な人とか思われたらどうしよ』
「そんな事を言ったら先輩でも殺s『怖いこと言わないで!!』」
私は横でツッコミをいれた。