第23章 赤い夫とのプロポーズ?
征十郎はスマホを手に持ち、ソファへ座った。
「確かここのフォルダーに……。あ、あったよ」
征十郎に見せてもらった写真には征十郎を始めとする7人の笑顔があった。
『この女の子が……』
「ああ。桃井さつきだ」
『美人……!!これっていつ撮ったの?』
「高1のウィンターカップが終わってからだ」
私はその時思い出した。
高1の三学期の始業式の日の伝達表彰の時のバスケ部の顔。
『準優勝だったっけ?』
私はおずおずと征十郎に問いかけた。
「ああ。この黒子がいた誠凛に負けたよ」
征十郎は写真の真ん中にいる水色の人を指さした。
『征十郎が真ん中じゃないんだ』
「この日は黒子の誕生日だったんだよ」
『じゃあ皆でバスケしてたんだ!楽しそう』
皆の楽しそうな笑顔を見て私まで笑顔になった。
そして征十郎は緑間、青峰、黄瀬、紫原の4人を私に紹介した。
『……皆個性強いね』
「ああ。だから一緒にいて飽きなかったよ」