第23章 赤い夫とのプロポーズ?
征十郎の顔は嬉しそうで、でも何か思い出したのか困ったような、でもやっぱり彼らと過ごした3年間は楽しかったんだなと私は思った。
「他の人たちは……まあ会場で言うよ」
『洛山の先輩は?さすがに黒子さん達とずっといる訳ではないでしょ?』
「それもそうだな……。基本黒子たちといるか、高校の人たちといるかだな」
そう言いながら征十郎はスマホをスクロールして写真を探している。
『実渕先輩は覚えてて知ってるんだけどなー。他の人たちが……』
私はそう言いながらこう思った。
なんであんな早いスクロールで写真見つけられんねん。
バスケをやっていたから動体視力が良いのかわからないが兎に角スクロールが早い。
「あ、見つけた」
征十郎はそう言って私に写真を見せた。
「左から俺、実渕玲央、葉山小太郎、根武谷永吉、そして黛千尋だ」
『顔見たら思い出したかも。目立ってたし女子がキャーキャー言ってたし』
私は顎に手を置きながら言った。