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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第22章 赤い夫との同棲



「じゃあ行こうか」

征十郎は私の肩へ手を回す。

「美桜ちゃんの母親ではないからこんな事を言うのもなんだけど……。美桜ちゃんと仲良くね。笑顔でいさせてあげてね」

私はその言葉を聞いただけでもまた新しい涙が溢れ出た。

「もちろんです。俺が一生かけて、美桜を幸せにします」

征十郎は決意をしっかり持った目で言った。

『征十郎……』

「その言葉を聞けてとても安心したわ。引き止めてごめんなさいね。会社、そして新しい生活へと行ってらっしゃい」

笑顔で言った管理人さんの目には少し涙で光っていた。













「……大丈夫かい?」

征十郎の車に乗り込んだ私たちはまだ車を走らせてはいなかった。

『……ごめん』

「いや、俺は全然大丈夫だよ。美桜が泣いたことにはびっくりしたが……」

征十郎は私の背中を優しくさすりながら言った。

『正直自分でもびっくりしてるよ』

「良い管理人さんだったんだね」

『うん、すごくいい人だった。上京したての私をすごく面倒を見てくれた。いろいろと家事の仕方とかご飯とか教えてくれた』

「そうだったのか……。なんかいきなり引っ越すとか悪いことをしたな……」

『ははっ今さらもう良いよ』

私は征十郎の顔を方へ向き笑っていった。
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