• テキストサイズ

赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第22章 赤い夫との同棲



「はい。赤司グループ現社長、赤司征十郎です」

征十郎はもう一度にこりと自分の名前を言った。

「ちょっと!!美桜ちゃん!ほんとに!?」

管理人さんはバシバシと私の肩を叩く。

『あ、えと、本当です』

私は苦手をしながら管理人さんへと応えた。

「そんな事ならもう少し化粧をしてこれば良かったー!!」

『あははははは』

私はどう返事をすればいいのか分からずとりあえず笑っておいた。

「では、そろそろ時間ですので……」

征十郎は申し訳なさそうな顔を浮かべて言った。

「あ!そうね!!ごめんなさい。美桜ちゃん今までありがとう。娘を送り出すようで悲しいわ。旦那さんと仲良くね」

『……はいっ!!!今まで……ありがとうございました!!』

私は結婚はしていないと言おうかと思ったが、悲しさが勝った。管理人さんにはいろいろとお世話になった。ご飯を分けてもらったりした。そんな事が走馬灯のように蘇る。

「美桜ちゃん、泣かないの。これから楽しい生活が待っているんだから。前を向いて、笑顔で行ってちょうだい」

『はい……!!』

私は絶対不細工だろうが管理人さんに言われた通り、笑顔で返事をした。

「じゃあね。美桜ちゃん」

『今までありがとうございました!!お元気で』

私は深々とおじぎをして言った。
/ 237ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp