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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第22章 赤い夫との同棲



「じゃあ出勤する準備と最後の荷物詰めをしようか」

征十郎は立ち上がって少し伸びをして言った。

『うん。分かった』

私たちは最後の準備に取り掛かった。













「準備は出来たかい?もうトラックが着いたらしい」

征十郎はスマホを見ながら言った。

『出来たよ』

私はキョロキョロと周りを見てざっと確認をしてから言った。

「じゃあここへ来るように言うよ」

そしてすぐに業者の人たちがやって来た。

「征十郎さま、美桜さまおはようございます」

ガタイががっちりした、少し髭のはえた人が私たちの前へ現れて挨拶をした。

「おはよう。久しぶりだな」

『おはようございます。今日はよろしくお願いします』

私はおじぎを返した。

「では早速頼む。美桜、鍵を」

『う、うん。あの、これ鍵です……』

「ありがとうございます」

指揮官らしいその男の人は私の手から鍵を受け取ると、何やら部下の人たちへ指示を出した。

「では会社へ行ってくるよ。美桜行こう」

征十郎はそう言うと玄関の方へと体を向けた。
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