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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第22章 赤い夫との同棲



俺がゆさゆさと美桜を起こすと"ん………"と少し唸ってから俺の腕の中でゆっくりと目を開けた。

「おはよう」

そう声をかけると、ちらりと目線を上へと上げて、何が何だかわからないという顔で俺を見た。

『………おはよ』

#NAME#はとろんとした声で言い、目を擦ってもう一度俺を見た。

『……何で征十郎いんの?』

さっきの声のトーンとは違い、朝は苦手なのだろうか少しイラつきさえ伺えた。

「覚えてないのかい?」

俺は昨日流れを端的に教えた。

『あーーー!!!思い出した!』

色々思い出したせいか顔が赤くなっている。

「思い出してくれて良かった。という訳で時間が無いから起きよう」

『うん』

俺たちは布団から出て、布団の上へと座った。

「時間が無いときにすまないが、これからの流れだけ言わせてくれ」

『うん。良いよ』

「まず、美桜は風呂に入ってきてくれ。その間に俺は布団の片付けをして、朝ご飯を作る」

『え゛』

「え゛って……。一応料理はひと通り出来るから大丈夫だよ」

『いや、なんか悪いなって思って』

「明日から美桜がご飯を作ってくれるから最初で最後だからね」

『嘘やろ!?』

美桜は驚いた顔で言った。

「嘘だよ」
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