第22章 赤い夫との同棲
触れるだけのキスをして、ゆっくりと離すと美桜は少し潤んだ目を細めにこっと笑った。
その顔に堪らず、貪るように激しく、深い深いキスを繰り返した。
───次の日───
俺はゆっくりと目を開けた。スースーの下から音がして、目をやると美桜が気持ちよさそうに俺の中で寝ていた。
…………そうだ。昨日泊まったんだったな。
キスのあと、美桜は腰から崩れていってしまった。
仕方がないのでそのまま布団に運び、美桜は次の日に風呂へ入ると言って寝てしまった。
俺は寝るところがないので美桜と一緒に布団に入り、そのまま意識を失った。
俺はゆっくりと美桜の頭を撫でて、ふと時計を見た。
一瞬でお風呂へ入る時間や準備をする時間を逆算し、今起きないと遅刻決定の時間だと解った。
起こすのをもったいないと思ったがこれで遅刻をし父さんに知られて美桜との縁を切られるとまずいので渋々だが美桜を起こす。
「美桜。美桜起きて」
ゆさゆさと美桜の体を揺すった。