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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第22章 赤い夫との同棲



俺の問いに美桜はこくこくと頷いた。

『征十郎、征十郎のことが好きやから自分がすごい悔しいと思う……!!』

美桜は鼻声になりながらも、俺に一生懸命に伝えようとしてきている事が、ひしひしと伝わった。

『……迷惑じゃない?こんな我が儘で、すぐに逃げてしまう私といて嫌じゃない?』

美桜は俺の目を見て言った。

「迷惑じゃないよ。むしろそう思ってくれて嬉しいとさっきから言っているだろう?俺は美桜と一生離れるつもりは全然ないよ」

俺の言葉に安心したのか、また泣き出してしまった。

『うん……!』

美桜は俺の手に自分の頬を摺り寄せた。そして俺はぎゅっと力強く抱きしめた。

「これからで良い。焦らなくて良い。間違えて良い。もし間違えてしまったら俺が美桜を正しい道へと連れて行くから」

美桜がゆっくりと顔を上げた。

そして俺はゆっくりと自分の顔を近づけた。そして閉じられる美桜の瞳を見ながら、自分自身の瞳も閉じた。
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