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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第22章 赤い夫との同棲



「バスケの方が恋愛より簡単で分かりやすい」

『私にとっては両方難しいよ』

さっきまでの怒った征十郎はいなくて、私たちの間に穏やかな空気が流れ始める。

「美桜さっきは怒ってすまなかった」

『謝るのは私の方!征十郎は悪くないよ!!』

「ああ。じゃあそう思ったおくよ」

そう言った征十郎の横顔を見ると、嬉しそうに口元に弧を描いていた。














「着いたよ」

『朝も送ってもらったのにありがとう』

征十郎は私のマンションの駐車場に車を停めた。

「これから引っ越し準備だな」

『だいぶ外暗いけど準備して大丈夫かな………』

私はエレベーターのボタンを押しながら言った。

「素早く終わらそう」

そして、私の部屋へと着いた。

『……どうぞ汚い部屋ですが』

「お邪魔します」

征十郎は礼儀よく靴を脱ぎ、揃えた。

『とりあえず私のジャージ着る?スーツで準備するのはさすがに皺付くから………』

「そうだな。じゃあ貸してもらっても良いか?」

『もちろん。取ってくるから少し待ってて』

私はそれだけ言うと服を取りに寝室へと走った。
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