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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第21章 赤い夫との結婚



「…………そんなに恥ずかしがらないでくれ。俺も恥ずかしいから」

征十郎の声は本当に恥ずかしそうな声をしていた。

『うん』

私は征十郎をいま1度きつく抱きしめた。









あれからしばらく抱き合った後、下へと降りて私のマンションまで送ってもらった。

『今日はありがとう』

私は車の窓へ少し顔を近づけて前屈みに言った。

「こちらこそありがとう」

征十郎は運転席の窓から私を少し見上げてお礼を言う。

『せ、征十郎……。これから…よろしくお願いします』

私は少しお辞儀をした。

「……美桜」

私は名前を呼ばれ前を向くと、征十郎が窓から身を乗り出し私の首へ手を回して私を引き寄せ、短くキスをした。

『な、何…………』

「やっと名前呼んでくれたね。じゃあ良い夜を。また明日会社でね」

それだけ言うと車を走らせて帰って行った。

『は……!?』

私はぽかんとして、征十郎の車が見えなくなるまでその場へ立ちすくした。

とりあえず家の中へと入りお風呂を入ったりしているとメールの着信音がなった。

それは征十郎からのメールだった。
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