• テキストサイズ

赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第21章 赤い夫との結婚



『あかん……力入らへん…………』

「俺に体重かけていいよ」

征十郎は私の背中をぽんぽんと叩いた。

私は言われた通り征十郎に体重をかける。

『重くない……?』

「大丈夫だよ。すまない、激しくしすぎた」

征十郎は背中にあった手を私の頭に持っていき撫で始めた。

私はこくりと頷いた。

『…………初めての人にこれはしたらあかん』

「……え?」

『な、何回も言わさないで……』

「初めて……なのか?」

征十郎へ驚いた口調で言った。

『男の人と付き合うのも初めて』

「そうなのか……」

征十郎は何故か嬉しそうだった。

『ごめん。もう大丈夫。立てる』

私はゆっくりと征十郎から離れる。いや、離れようとした。

「美桜」

征十郎は私をきつく抱きしめる。

『ちょ。きついって!はな「これから」』

征十郎は私の言葉を遮って言った。

「これからたくさんの美桜にとって初めての事を俺が貰う。もちろん他の男に触らす気もやらせる気もないがな」

『う、うん…………』

私も馬鹿ではないのでその意味が何を示しているかは分かる。

私はだんだんとリアルに思ってきて顔が熱くなる。
/ 237ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp