第4章 赤い夫との夜
キスをした瞬間に冷たいものが口の中に入ってきた。
『んっ………………んん………』
私は逆流するのを抑えながら少しづつ飲んだ。間から水がポタポタと落ちて私のズボンにシミを作った。すべて飲み込むと征十郎の水で冷えた舌が入ってきた。
『あっ……………ん………』
私が苦しそうな顔を少し目を開けて見た。すると離してくれた。
『ゲホッ………ゴホッ…』
征十郎は優しく背中を撫でてくれた。
「大丈夫かい?」
『大丈夫じゃ………………ない……』
私はソファへと突っ伏した。
「窒息死するよ?」
『誰のせいだと思ってんの?』
私は突っ伏しながら言った。