第4章 赤い夫との夜
『はい。水』
私はコップに入った水を渡した。
「ありがとう」
私は征十郎の横に座り、テレビを付けて少しだけ飲んだ。
「美桜」
『んー?何?』
私はテレビを見ながら返事をした。
「こっち向いて」
『……………。嫌』
「なんでだい?」
『絶対変な事するから』
「しないよ。だからこっち向いて。しないともっと変な事をする」
『脅しか。というかもっとするって…………』
私は命の危機を感じたので向くことにした。振り向いた瞬間……………。それは一瞬の出来事だった。向いた瞬間征十郎に顎に手を置かれ強制的に口を開かされキスをされたのは。