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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第21章 赤い夫との結婚



「これからよろしくね。美桜」

征十郎は手を差し出して言った。

『はい。よろしくお願いします』

私はそっと征十郎の手を握り返した。

「……じゃあ続き食べようか。すまない。冷めてしまったね」

『まだほんのり温かいから大丈夫だよ』

「そうか」

私たちの間によくわからない空気が流れ始める。

『あの、赤司くん……』

「これを機に名前で呼んでみようか」

征十郎がにこりと笑って言う。

『な、なんでいきなり…………』

「呼ばないと返事しないよ」

それだけ言うとまた食べだした。

『くっ……。せ、せいじゅ…ろう』

「はい。もう一度」

『征十郎!!』

「よく言えました」

征十郎がふっと笑って、少し身を出して私の頭をくしゃりと撫でる。

「顔真っ赤」

『……誰のせいや』

私はお肉を頬張った。











私たちはご飯を食べ終えて屋上へと移動した。

『うわ…………。すごい』

私は一面に広がる明かりに目を奪われていた。

「落ちないでね」

『さすがに落ちないよ』

私はスマホを取り出してパシャパシャと夜景を取り始めた。
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