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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第21章 赤い夫との結婚



『つっ……!』

ビクッと体がはねた。

「……本当に大丈夫か?」

征十郎が少し眉間にシワを寄せて私に問いかけた。

『うっうん!大丈夫!』

私は少し近づけられた征十郎の顔を見ることが出来ず、横の壁を見て言った。真っ赤で、熱い顔で。

「そうか」

征十郎は怪訝そうな顔で私を見たが、すっと手を離した。

「もうすぐ着くよ」

『うん。楽しみ』

私は少しぎこちない笑みを征十郎に向けた。







チーン

最上階の扉が開かれた。

『わ……。すごい綺麗…………』

そこには東京の夜景が広がっていた。

「綺麗だろう?」

『うん!』

「ここから展望台へ行けるから後で行こう」

『やった!写真撮ろう』

私はさっきまでの動悸や顔の熱さは治まり、今は夜景とご飯の事で頭がいっぱいになっていた。

「美桜がこんなに喜んでくれて良かった」

『ありがとう』

私は征十郎にさっきのぎこちない笑みではなく、心の底から感謝している笑みを向けた。
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