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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第21章 赤い夫との結婚



「なんだ。嫌だったのか?」

『いや!全然嫌じゃない!むしろ感謝してます!!』

俺は、美桜の嬉しそうな顔を見て”この表情を崩させたくない。ずっと俺の隣で見ていたい”と思った。

俺は……。出会った時から美桜のことが好きだったんだな……。

『どうしたん?はやく行こ?』

美桜は俺の顔を覗き込むようにして言った。

「ああ。行こうか」

俺は新たに芽生えた感情に思いを寄せて、歩き出した。







~美桜目線~

私たちはホテルの最上階へ行くためエレベーターに乗っていた。

なんでこんなに心臓バクバクしてるの……!

さっきから自分の心臓がおかしい。

「俺は前にここへ食べに来たことがあるよ」

『そうなんや!おいしかった?』

私はさっきから鳴り止まない心臓の音に対抗しつつ、征十郎へ返事をする。

「ああ。とても美味しかったよ。美桜が絶対に気に入ると思う」

征十郎が優しい笑みを浮かべて返事をした。

私は頬が熱くなるのを感じた。

「ん……?どうした。顔が赤い」

征十郎の細くて少し冷たい手が私の頬にそっと触れた。
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