第19章 赤い夫との出会い
その日か1週間が経ち、ついに私が望んでいた日になった。
それは昼休みのことだった。
「美桜ちゃん。美桜ちゃん」
私は4人でご飯を食べていたところ同じクラスの子に呼ばれた。
『??どしたん?』
「あの、赤司くんのとりまきの人達が………」
その子は少し震えて怖がっていた。
『ああ。了解。呼びに来てくれてありがと』
私はお弁当を置いて立ち上がった。
「……美桜」
佳奈の心配そうな声が聞こえる。
『佳奈。心配せんといて?大丈夫やから』
「うん……」
私はゆっくりと深呼吸をして目を開いた。
……絶対に勝ってやる。もうこれ以上みんなに心配かけたくない。赤司くんにもこれ以上迷惑もかけられへん。
その時征十郎は生徒会で教室にいなかった。クラスの人には大半が私が何をされているのかは知っていた。
「東美桜ちゃん……やんな?」
『うん。そうやけど。で、なんか用?』
そこには5人の女の子が並んで立っていた。
「用?そんなんわからんの?」
「ふざけんのも大概にしいや」
「何なんその態度!」
などなど5人の口からズバズバと出てくる。