• テキストサイズ

赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第19章 赤い夫との出会い



それから数日が経った。

「ここ最近ずっと変な噂たってんな」

遙が怪訝そうに言った。

「ほんまむかつくわー」

ひなたも凄いイラついている。

「影でこそこそやってんと真正面から来たらええのに」

佳奈が床をつま先でトントンと叩きたがら言った。

最近たった噂といえば、水商売してるだの不倫相手になっているだの噂を晴らすのに苦労する内容ばかりだ。それに靴に画鋲など古典的なイジメもある。

『真正面から来てくれたら楽やねんけどな……』

本当にそうだ。殴られて殴り返したとしても正当防衛が成り立つ。半分は真正面からの方が面倒くさくないという理由もあるが。

「楽って……まさか殴りあうつもりなん?」

『うん。だってそっちの方が手っ取り早いしな』

「「「恐ろしい子……!!」」」

3人は口を揃えていった。

『某漫画で見たことのある台詞やな…………』

私は軽くツッコんだ。

『まあ真正面から来るの待つわ』

「美桜のそういう所ほんまイケメンやと思うわー」

佳奈が目を細めて言った。

『男ちゃうわ。佳奈。ありがとな』

私は最後を少し声を低くして言った。

「きゃーーーー」

棒読みの佳奈の黄色い歓声が聞こえた。私たちはあまりの棒読みさに思わず声を出して笑った。
/ 237ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp