第19章 赤い夫との出会い
……ついに来たか。
私は悲しみや怒りと言うよりは今後どうしようかというのが頭の中に渦巻いていた。
とりあえず味方は作っとかなあかんしな…………。
「私たちは美桜ちゃんがそんなんしてへんって思ってんで?けど……。あの人たち敵回したんやろ?大丈夫なん?」
佳奈が心配そうな顔で私を見る。
『うん。信じてくれてありがとう。まだ全然嫌がらせはされてへんねんけどな。これから始まるかもやな…………』
これは本当に嬉しかった。私を信じてくれている人がいるだけで心強い。
「そうやんな。これからが大変なんや……。私たちはずっと味方やで!」
遙が親指を立てて言った。
『ほんまにありがとな』
私は笑顔で言った。
『とりあえず様子見てみる。赤司くんにも迷惑かけられへんし』
「そうやんな。というかさ、基本赤司くんから話しかけて来はるのに何で美桜ちゃんがいじめられなあかんの?」
佳奈が思い出したように言った。遙とひなたが、そう言えば何でなんやろうなと理由を考えている。
「あ!分かった!!」
遙が声を上げた。
『遙なに?』
「妬んでるんちゃう?」
『……妬み?』
私は遙に聞き返す。