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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第19章 赤い夫との出会い



「くすっ。とても驚いている顔をしているね」

『うん。むっちゃ驚いてんねんけど。だっていつも嫌そうな顔してへんし。颯爽としてるから』

「さすがに嫌な顔は出来ないからね。みんなは本当の俺を知らないからそんな事を言えるんだ」

私はそれ以上問うのをやめてほかの話題へと話を変えた。

私はまだ知らなかった。今まで気をつけていたとりまき達に見られていたことを…………。










2年生になってから2ヵ月が経った。征十郎とは仲が良く、ほぼ毎日のように休み時間などで話すような仲になっていた。

その頃からだった。私の物が無くなったり変な噂が流れ始めたのは。

「なぁ。美桜ちゃん」

いつもクラスでご飯や移動時間を一緒に過ごしている子たち佳奈、遙、ひなたの3人が私の机へと来る。私は席で本を読んでいた。

『え、どしたん?』

私は本をしまい顔を見た、その子たちの顔が暗い。

……何かあったんかな?

「美桜ちゃんって去年妊娠して堕ろしたってほんま?」

佳奈が少し震えた声で言った。

『は………!?』

私は今何を言われたのかわからなかった。

「去年に妊娠して堕ろしたって聞いたんやけど…………」

『え!?してへんって!どこから聞いたんその情報!?』

私は立ち上がりって言った。3人はお互いに目を合わせ、ゆっくりと口を開いた。

「…………。赤司くんのとりまき達」
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