• テキストサイズ

夢きらめいて(ブラコン夢)

第2章 2


「じゃ、来週の水曜日ね。ちゃんとおめかししてくるのよ?私が選んであげてもいいけど…」
「大丈夫です!一応もってますからそんな…」
「あらそう。でもせっかくいいところに行くんだから、もうちょっと華やかにするわよ!いっつもさくらはちょっと地味なんだから。そういうわけだから来週の水曜、午後は必ず空けておいてね。じゃ」

朝日奈さんはそう言って立ち上がり、私の頭を撫でた。
想像もしていなかった行動に声も出ず、目を見開くしか出来ない。

「あら。もちもちした髪してるのね。羨ましいわ」
「あ、あっ、あのっ!」
「ずっと撫でてたいくらい。綺麗な髪ね。でももう行かなきゃ」

そう言って朝日奈さんはポンポン、と二度軽く撫でた後、満足したように笑い、レジで支払いを済ませて帰ってしまった。

嵐のような人だ。頭の上の熱を思い出しながらアイスコーヒーを一口に飲み干し、支払いを済ませアパートに帰ることにした。
/ 77ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp