第1章 four plus one
「「「なるほど…」」」
何で同じ反応なの?
ミルトさんが話し終えると、3人とも顎に手を当てたりしながら考え込んでいる。
「とりあえず、最初からといきましょう。簡単な自己紹介を…麗華様。させていただいてもいいですか?」
「あぁ、どうぞどうぞ」
私がそう言うと、真っ先に口を開いたのは赤髪の元気な人だった。
「じゃー俺から俺から! 麗華様専属執事、へクターでーす! よろしく!」
「いぇーい!」と1人テンションアゲアゲのへクターさん。横で「はぁ」とため息を吐くミルトさんに気付いていないようです。
「じゃー次は俺! 麗華様専属執事の、エリックです。よろしく………お願いします!」
ミルトさんに最後見られて、敬語になったエリックさん。
「麗華様専属執事、ルーファスです」
「……え?! 終わり?! 短っ!」
「うるさい」
「そして酷い!」
ギャーギャーと騒ぎ始めた2人をミルトさんが手を叩いて止めさせると、私に向いて笑った。
「と、まあ。こんなかんじになるんですが…。お分かりになっていただけましたか?」
「はい。…大体は」
私が答えるとミルトさんはもっとにっこりと笑った。