• テキストサイズ

four plus one

第1章 four plus one


 「麗華は! おい! 大丈夫なのか?!」
 「様はどうしたんでしょう…?」
 「はい。すみません。本当にすみません」
 走って入って来た赤髪の人は、ミルトさんに叱られながらこちらを見た。その瞬間に「麗華!! …様!!!」と様を離しながら言い、こちらに歩み寄って来た。
 「大丈夫か?!」
 「え…あの……」
 私がいきなりの事で慌てていると、ミルトさんはその赤髪の人を捕まえて自分の横に立たせた。
 「少し待って下さい。麗華様が困っています」
 「はい…」
 赤髪の人がショボーンとしていると、開いたままの扉から、続いて2人入って来た。
 「はぁ…はぁ…だめだ…。へクター足速すぎる…」
 「お前が遅いだけだ」
 「びどいっ!」
 一人は茶髪、もう一人は青色でメガネをかけた人が、おちゃらけながら入ってくる。
 「あっ! 麗華ちゃん大丈夫なの?!」
 「………」
 「すいませんすいませんすいません。まだ死にたくないです」
 もはや無言でも分かるらしく、ミルトさんから目線を向けられただけで謝りだす茶髪の人。
 「とりあえず、大まかな事情は話しますが…。よろしいですか? 麗華様」
 「えっ。あ、はい。お願いします」
 ミルトさんは「では…」と言うと3人に向いて、私が話したことを、私よりも分かりやすく話はじめた。
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp