第4章 運動神経無いだけで
……え…。
「それが言えたら、止めてあげる。ちゃんと大きな声でね」
「…む……無理だよ…」
エリックの言葉に私は固まり、そう言った。
「あれ、どこが気持ち良かったか、忘れちゃった? じゃあさっきのやってあげるから、どこが気持ち良いか言ってよ」
「むっ無理だって…んんっ! ダメ…ん…」
先程のようにアレを私ので擦り始めるエリック。自分でも分かるくらいに、愛液が出ているのが恥ずかしい。
どこが気持ち良いかなんて、分からないはずがない。実際私は、エリックが動きを止めた後も、アソコがうずいておかしくなりそうなレベルだ。
「で、どこが気持ち良いの?」
「言えない…って…あぁっ」
正直、私はもうどうにでもなってしまえ、と思っていた。どうせ私はそれを言えないし、気持ちが良くてもっとシてほしいと思っている自分もいたから。
「…麗華ちゃん、もっとシてほしいから言えないの?」
図星を言われ私は大きく反応をする。
「ちがっ!!」
「じゃあ言えるよね?」
言うんだ私! 言えば止めてもらえるんだから…っ。
「く…クリト…リ…」
「ん? 聞こえないよ?」
私の言葉を途中でさえぎり「フフっ…。はい大きな声で」と楽しそうにエリックは言う。
「///…っ。エリックのイジワル……」
「でも言わなかったら止めてあげないもんね」
そう言ってエリックは動きを少し激しくする。
「んぁぁあっ…! あぁっ! ダ……メっ…。そんなっ…っ! 嫌…っああぁっ!」
「イっていいんだよ?」
「ああぁっあぁっあっんぁあっ! はぁああぁっ!!!」
腰が浮き、下半身がガクガクとする。足首の痛みがあるが、そんなことがどうでもよくなるくらいに、私の頭は真っ白だった。