デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第8章 人間界とデジタルワールド
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俺とソラ、秋とヤマトに分かれてサッカーを久々にした。
「太一!!」
ソラが俺にパスを求めてくるが、俺はそのままゴールへ。秋が妨害してくる。そして、ゴールに向かって一カバチかゴールへと蹴った。ボールはゴールの中へと入った。
「よっしゃー!見たかよ秋!!」
秋に勝ち誇った表情を見せるが、秋はそっぽを見ていた。
「あーきくん?」
その様子に更に勝ち誇るが、ソラが驚いた声を出して指さす。
「太一!?」
ぎゃおおお!!
突然の叫び声。それはグレイモンだった。
「どういうことだよ!?」
アグモンを見ると、きょとんとした顔でグレイモンを見ている。気づくと秋は真っ先にレオモンを連れて、グレイモンへ攻撃を仕掛けた。
「アグモン!!俺らも行くぞ!!」
《アグモン進化──グレイモン》
「きゃー!!」
ソラの声だ。俺と秋以外の全員がサッカーゴールに閉じ込められていた。
「アチキから逃げ切れると?」
「エテモン!?」
先ほど撒いたはずのエテモンが姿を現した。
「あんたたちはちょっと邪魔。」
秋とレオモンを持ってサッカーゴールへと入れるエテモン。
「なにをする!」
「うふふふ!余興よ。よ・きょ・う!ここはコロッセウム!戦いなさい!」
グレイモンVSグレイモンの戦いが始まった。同じグレイモンなのだが、仲間を気にして戦っている分こちらが不利だ。
「エテモンさま!」
ガジモンが何かを抱えている。俺はそれを見て驚愕した。
「小姫!?」
ジョウもいた。
「こっちはあいつらと一緒に入れておいて。こちらは私が貰っとくわ。」
エテモンが小姫を片腕に抱えた。
「やだ、かんわいー!お人形さんみたいー♡」
「小姫を離せ!」
「それはアチキに勝ってから言うことね。」
小姫は目を覚ます様子がなく、俺は嫌な予感が頭をよぎった。
「小姫に何をした!!」
「あらやだほっぺたぷにぷに。何もしてないわよ。ね?」
「はい落ちてました。」
「まだ殺さないわよ。というよりまだこの子を殺せないという方が正しいかしら?」
意味がわからないことを呟くエテモン。
くそっ。何をやっているんだ。守るって決めたじゃないか。俺が…俺が…
その時グレイモンが倒れた。
「っ立て!!立つんだグレイもん!!こんな奴に負けるなぁぁ!!」
その時嫌な光が俺を包んだ。