デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第8章 人間界とデジタルワールド
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いつもは仲のいいミミちゃんとの口論。目を真っ赤にして泣く小姫。俺はソラ達を連れて、小姫と秋から離れる。悔しいが秋と2人の方が話しやすいこともあるだろう。
「………びっくりしたな。小姫ちゃんがあんなに怒るなんて。」
とヤマト。
「ああ。俺も驚いた。多分秋が1番驚いてた。」
「………小姫ちゃん。様子がおかしかったものね」
さすがソラは気づいていたようだ。
「ああ。あのさ、小姫が選ばれし子供じゃないってどういうことなんだろうな?」
「………分からないわ。だとしたら何故デジタルワールドに……。」
「小姫だけ進化してないのもそれがあるのかもな。」
「……秋くんは何か知ってるのかな」
ぼそっと言うジョウ。
「ジョウ……それどういう………」
「みなさーーん!!」
コウシロウの声が響く。
「あっちに何か建造物があります!!」
「よし!行ってみようぜ!」
「太一、ありがとう。」
その建造物へと向かっていると、泣きはらした目で無理に笑う小姫。その時決めた。もう小姫にそんな顔をさせないと。この中でただ1人紋章を持っている俺がみんなを守ると。