デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第8章 人間界とデジタルワールド
「んー!選ばれし子供たちねー!待ってたわよー。」
その時、私たちの前に現れた一つの影。
「誰だ!!」
太一が問うと、その影は勢いよく崖の上から飛び降りた。
「そいつらから聞いたんでしょーう?私がエテモン様よぉ!!」
いきなりの攻撃。
《アグモン進化───グレイモン》
だが、エテモンが鋭いスピードとパワーでグレイモンを押していく。
「…………だめだ。力が違いすぎるよ。」
「あれは究極体です!」
「くそっ!ここまで違うもんなのかよ。頑張れー!グレイモン!」
「さあ、どどめよー!」
私たち以外みんな進化して戦うが、勝ち目がない。圧倒的すぎた。グレイモンを足で押さえ付けて、攻撃しようとするエテモン。
「ユタモン!足場を狙って!」
ユタモンが私の指示に従い、エテモンの足場を崩す。
「なっ!?小しゃくな真似を!!」
「小姫!!」
一時的にグレイモンへの攻撃をやめさせることに成功した。だけど、それにかっとなったエテモンの手が私をつかんだ。
「……………貴女…………………選ばれし子供じゃないわね!?…………どうなっているの?なぜあなたみたいな…………」
困惑した表情のエテモン。
「レオモン!!」
レオモンがエテモンの手から私を奪った。レオモンは私を下ろすと、攻撃に向かう。
「小姫!大丈夫か!!」
「う、うん。大丈夫!それより………」
秋くんたちが加勢したが、状況は変わらない。
「こっち。こっちにきて」
アグモンの幼少期たちが私を引っ張った。どうやら緊急通路があるらしい。
「ここは俺と秋とミミちゃんに任せて、その通路に行ってくれ。すきを見て俺達も行く。」