デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第8章 人間界とデジタルワールド
そして、それからは早かった。牢屋から出た太一は目つきの悪いデジモンたちをこてんぱにし、ソラさんはアグモンの幼少期のデジモンを守っていた。コウシロウくんはエテモンのことを聞き出して、今後の対策にするそうだ。
「……………猿のような容姿のデジモンですか。」
「強いのかな?」
「………分かりませんね。情報が少なすぎます。」
「まっ!どんなやつだろうと俺らがぶっ飛ばしてやんよ。な?アグモン!」
「うん!そうだね太一!」
顔を見合わせてにこっと笑う2人に呆れたソラさん。
「あ、秋くんたちは?一緒じゃないの?」
「はい。秋くんとミミちゃんは別れたところで待ってます。」
「ったく。薄情な奴らだぜ。」
太一が不満そうに口を尖らせる。
「んー!あ、朝だー」
ようやく迎えた朝日は水面に反射してキラキラと光っていた。