デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第6章 バラバラになった仲間と目指せスパイラルマウンテン
「………おい、薬持ってきた…………!!くそっ!!へましやがって!!おい!選ばれし子供が逃げたぞ!!探せ!」
天井がばたばたと音がし、静かになった。
「ふう。あ、いけない。プルモン大丈夫?」
「ぷぅー!!苦しかった!」
見張りのひとりを気絶させた後、慌てて部屋を出るとどうやら隠し部屋のスイッチを押してしまったようで私は真っ逆さまに落ちたのだ。
「まあ、結果オーライって感じかな。さて、出口はっと。」
「コヒメ、怪我大丈夫?」
私が連れ去られる前、ユタモンはプルモンへと退化しリュックの中に忍び込んだのだ。
「少し痛いけど大丈夫だよ。」
私たちは先へと進んだ。
「コヒメ。これなに?」
行きどまりとなっていた部屋の壁には文字と絵がかかれてあった。
「すごいね!歴史とかかな?古代文明?」
ピラミッドの壁画みたい。
「プルモンわかる?」
首を振るプルモン。私は部屋の中を一周する。
「………あれ?これ、天使の絵だね。」
最後のほうに天使と悪魔が戦っているような絵が書かれていた。
「んー、これって相打ちなのかな?」
天使は悪魔を倒しているが、天使の身体は半分しか描かれておらず、次の絵には天使はいなくなっていた。
「あ、見てコヒメ!こっちは男の天使と女の天使がいるよ。今度の敵は吸血鬼だ!」
天使と悪魔。パタモンとデビモン。進化。デビモンが恐れているもの。
「…………ねえ、プルモン。私達が来る前に地震とかあった?」
「えっと………そうだね。地震は頻繁に起こってたよ。でもコヒメたちが来た時が一番すごかったかな。」
「そっか。ありがとう。急いでみんなのところに行かなくちゃ!!!!」
部屋から出ようとすると、上から壁が落ちてきて私たちは閉じ込められてしまった。