デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第5章 デビモンの罠と新たな島
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その夜、何事もなく男子と女子は別々の部屋で寝ることになった。
「んで、秋?お前大変モテモテだったけど、誰か好きな奴いんのかよ。」
タイチがしつこく秋に聞く。秋は煩わしそうに言う
「………別に。そういうお前はいんのかよ。」
すると、タイチは真っ赤になって
「別にいねぇよ。ヤマトはいんのか?」
「俺もいないな。意識したこともない。コウシロウやジョウは?」
「ぼ、ぼぼぼ僕も」
「えっと…………」
顔を真っ赤にする二人。
「なんだ!?コウシロウはいんのかよ!?」
「………好きとまでいかないんですが………その………」
「気になるやつか。誰だ?」
「………………ミミさん………」
ざわっとなる。
「お、お前…………あんな子がタイプなのか」
失礼なことを言うタイチ。秋は知っていたようで素知らぬ顔。
「た、タケルくんは?」
話題を逸らすようにタケルに話を振るコウシロウ。
「僕はねー、小姫ちゃん!!」
「なっ!?!?」
「だって、優しいんだもん。ここに来た時、小姫ちゃん一緒にお兄ちゃん探してくれたし。あとね、小姫ちゃん可愛いし!!」
「………そうか………タケルは小姫ちゃんが好きなのか…………俺は応援する。」
動揺した様子のヤマト。ヤマトとは違う意味で動揺を見せるタイチ。そんな二人にハテナまーくを浮かべながら話は進んでいき、いつの間にかねむりにつくのだった。