デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第5章 デビモンの罠と新たな島
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俺は秋を連れて何日かぶりの風呂に入った。
「ぷはー!気持ちー!」
「おい、タイチとびこむなよ。」
そういいうヤマトもコウシロウも笑ってる。後から入ってきた、下にタオルを巻いているジョウのタオルをヤマトと奪いながら楽しい風呂を満喫していたとき、女子風呂から
「ねえねえ、定番の恋バナしましょうよ!」
というミミの声が聞こえ、男子風呂は静寂に包まれた。
「ソラさんは?好きな人いるの?」
ヤマトは俺を見て、知ってるかという素振りを見せた。俺はのーと返事する。
「えっ!?私?えっと……………そ、そういうミミちゃんはどうなの?」
なんだか慌て声のソラ。
「んー私はよくわかんない。小姫ちゃんは?」
それに俺は何故か身を固くして聞いた
「んー私も分かんない」
それになんだかほっとしたような残念なような気持ちがする。何故だか分からないが。
「秋くんはどうなの?いつも一緒にいるじゃない?」
「秋くんは幼馴染みでお兄ちゃんだから。義理のだけど。」
ばっと秋を見ると、平然と景色を楽しんでいる。なんだそれ!?聞いてないぞ!
「じゃあ、誰が一番かっこいいと思う」
それには秋を除くみんなが反応した。
「誰でもいいのよ。付き合うとかじゃなくても、かっこいいとかこういうところ好きとか。じゃあ、まずはソラさん!」
固唾をのんでソラの返事を待つ。
「へっ!?えっと……んー……そうね………。秋くん……かしら。」
がくっと思わず両膝をつく。見ると、俺、ヤマト、ジョウが同じ体勢だった。ま、まだまだだ!
「あ!ソラさんも秋くん推しなんだ!なんか意外ー。ソラさんはタイチさんかヤマトさん推しなんだと思ってた!」
おっ!ミミちゃんいいこと言うぜ。
「んータイチは付き合いが長すぎてそういう感情が沸かないのよ。ヤマトくんはそうねー……」
ガーン。ヤマトは少し勝ち誇った顔。
「私、ヤマトさんか秋くん推し!やっぱり顔!」
…………秋モテすぎだろ。いや、あいつがモテるのは知っていたが。それよりヤマトのさらに勝ち誇った顔がむかつく。ふと、コウシロウが沈んでいるのがきになる。
「小姫ちゃんは?」
ばっと女子風呂の方をみる。頼むこい!!
「………………タイチはみんなを引っ張ってくれてかっこいいなって思う……………」
来たぁぁぁぁぁーーーー!!
