デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第2章 初めてのキャンプ場での初めての友達
キャンプ場に着くとすぐに班わけが始まった。
「……………………………市川小姫ちゃん、宮野秋君。以上七名。」
よかった。秋君と一緒の班のようです。
私はほっと胸をなで下ろした。
「ほら、行くよ。もたもたするな小姫」
秋君が私の手を引っ張るのに連れられて私は歩き出した。
「おー!小姫!一緒の班だ。よろしくな!」
太一が私の姿を見て抱きつく。
「太一!女の子に急に抱きついちゃだめでしょ!!びっくりしてるじゃない。」
太一の近くにいたオレンジ色の髪の女の子が太一を注意した。
「ごめんね。大丈夫?」
私がにっこりして頷くと、その子も笑った。
「私ソラ。よろしくね。小姫ちゃん。」
「うん!よろしく!」
そして、私たちは最初の班活動であるスタンプラリーをしに山の中へと歩き出した。