第4章 ♡Episode2♡ 白咲先生
「藤ヶ谷君、バスケ経験はあるの?」
「まぁ......あっけど?」
「藤ヶ谷、白咲先生はバスケがとても上手いんだ。
良ければ先生と1ON1やってみないか?」
「......こいつと?」
(こんなチビ女、余裕で勝てそうな気がすんだけど......)
「女性だからって舐めると、痛い目にあうぞ(笑)」
「は?こんな華奢な女、一捻りだけど?」
「私も、随分舐められたものね(苦笑)」
「彼、かなり生意気ですし......新入り研修という事で1ON1させましょうか?」
「はあぁぁ!?
無理無理!いくらバスケが上手いからって女が男に勝てるわけねぇじゃん(笑)」
「......赤沢君、本気でやっちゃっていいのかしら?」
「やっちゃってください、彼に痛い目合わせちゃいましょうか。」←
「そうね(笑)
じゃあ藤ヶ谷君、私と1対1の勝負をしましょう。
先に5点取った方が勝ちって事でいいかしら?」
「いいぜー」
(ふんっ!すぐに勝敗を決めてやる!)
「(笑笑)」
(はい、藤ヶ谷の負け決定だな(笑))←
樹は眼鏡をクイっと上げながら見ていた。
「じゃあ始めましょう。スリーポイントも入れていいのかしら?」
「それでもいいぜ、まぁ俺の方が先に決めちゃうけどな!」
「ふふふ......いい心構えね(笑)」
「......。」
(随分余裕ぶってやがるし......(怒))
「じゃあジャンプボールは...「そっちが先でいいぜー」
......いいのか藤ヶ谷、本当に痛い目合うぞ?(笑)」
「俺が良いって言ってんだよ。
そもそも、ジャンプボールしたところで届くわけねぇじゃん(笑)」
「......わかったわ。じゃあ、レディーファーストっということで私が先でいい?」
「ふんっ!いいぜ、手加減もいくらかしてやっから。」
「......(微笑)」
百合は少し余裕があるのか、太輔に向かって不敵の笑みを浮かべた。
「っ......」
(女のくせに......)