第6章 キライ、キライ...
バシャッ
「...ッゴホ!ゲホゴホッ!!」
顔に水をかけられ驚いて飛び起きた
鼻に水が入って痛い...
「いつまで寝てんだよ。バカ女」
そう言って顔を覗き込んできた知らない女
その後ろには金属バットを持った男と、ニヤニヤしながらこっちを見る男が2人
真っ先に目に入ってきたのは金属バット
さっきの衝撃って...
後頭部を押さえると鋭い痛みが走った
痛みに顔を歪める私に女は髪を引っ張って顔を上げさせた
「...痛ッ」
「ここ、どこだか分かる?」
ザラザラした床
フェンス
塩素の臭い
ここは...
「プール...」
その場所に私は青ざめた