第6章 キライ、キライ...
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「はあ...はあ...」
もう嫌だ...
咲綺にも避けられて
ここで雨宮君にバレたら、きっと耐えられない
(今の私に頑張る意味なんてあるのかな...)
「あーゆちゃん」
ガッ!!
名前を呼ぶ声が聞こえたかと思うと、突然後頭部に衝撃が走った
「ッく...!」
だんだん視界がぼやけて真っ暗になるとその場に気を失った
ニヤリと笑った男は、金属バットを肩にかける
「亮、女にも手加減しないんだね」
亮と呼ばれた男の後ろでは1人の女があゆを見下ろして笑っていた
「ヤリマン女に優しく出来っかよ」
「ふふ、流石だね。...早く連れてって!」
女の言葉に違う男が2人あゆに近寄ると抱えあげた