第6章 キライ、キライ...
「...駿。何か知ってるんだろ?」
「武本君は何も知らないよっ」
「えっ...、俺?」
2人に迫られて苦笑する駿
「駿」
「武本君は関係ないから!ね?武本君...!」
「えっ~と...」
自分を見てくるあゆの目があまりにも涙目で、駿は困ったように首を掻いた
「私、雨宮君に話す事なんて何もない」
あゆは小さく呟いてソファーから立ち上がる
「あゆ?」
「玩具の私のことなんかどうでもいいくせにっ...。こんな時だけ優しくしないで!」
感情が溢れてくる...
あゆは流れる涙を抑えることが出来ないまま鞄を握り締めて生徒会室を出て行った