• テキストサイズ

恋愛玩具

第5章 苦痛な日々(R18)



「今日は、咲綺ちゃん待たないの...?」

もう時間が無い...
時計を気にしながら茉莉に笑顔を向けた

「ちょっと用事があって...」

「そっか...。あのね、あゆ...」

(ダメだっ...もう限界!)

「ごめんっ、茉莉...。時間無いから、もう行くね?また明日話聞くから!」

「あっ..。また、明日...」

この時、私は自分の事ばかり考えていて、茉莉の切なげな表情にまったく気づかなかった


教室から生徒会室まで案外距離がある
私の足だと、急いで走っても5分は掛かるだろう

(絶対怒られるっ!)

走るスピードを少し速めたその瞬間

「どこ行くの?」

「――っ!?」

突然現れた人影に急には止まれず、そのままぶつかってしまった

/ 311ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp