• テキストサイズ

恋愛玩具

第5章 苦痛な日々(R18)



「ん...?」


「あゆね、今日バレーでボール顔に当たっちゃって鼻血出たんだ...」

「あ~...あゆ、球技苦手だもんねぇ」

咲綺は「あゆらしい」と笑った
しかし、茉莉はあゆから返されたハンカチを見つめると黙り込む

「茉莉...?」

ハンカチを見つめたまま、切なげな表情を見せる茉莉

心配そうに名前を呼ぶ咲綺に対して静かに口を開いた

「あゆ...保健室から戻ってきた後からずっと様子が変で...」

「出血して頭回ってないとか?」

茉莉は咲綺を見ると首を横に振った

「保健室に連れてったの...雨宮君なの」

「......」

茉莉の言葉に昨日の2人を思い出す

「2人共暫く戻ってこなくて、武本君が様子見に行ったら戻ってきたんだけど...。雨宮君の様子もなんだか変だった」

そう言い終わると、茉莉は溜息をついた

「あゆと雨宮君...何かあったのかな?」

落ち込む茉莉を見て咲綺は何も答えずにただ黙り込んでいた

/ 311ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp